STEP4では、『株の注文方法』や『取引のルール』を覚えて、実際に株を買えるようになってもらいます。
まずはここまで、1~3ステップのおさらいをしましょう!
STEP1では、株式投資に『必要なもの』と『必要な知識』を知りました。
STEP2では、あなたは、『証券口座』を開いて、そこに『資金を入金』したはずです。
STEP3では、『将来有望な株』を見つけて、その株は長期保有して安心な株であるかを『分析』しました。
各STEPの内容を実践していない方は、各STEPまで戻って、実践をしてください。
各ステップへ戻る
第1STEP
⇒『STEP1[決定〜初日]株式投資に『必要なもの』と『必要な知識』を知る』
第2STEP
第3STEP
⇒『STEP3[〜1週間目]株の長期保有に適した銘柄を見つける方法』
それでは、STEP 4を進めます。
まずは、『株の売買が成立するまでの流れ』をつかみましょう。
株の売買が成立するまでの流れを知る
株式投資初心者の方は、まだ株を買ったことがないため、株はどのようにしたら買うことが出来るのか、流れをつかみたいと思う人がいるはずです。
下記のページでは、株の『買い注文』を出してから、実際に株を買えて保有するまでの『一連の株取引の流れ』をお伝えします。詳しくは下記のページをご覧ください。
株の注文をして、実際に株を保有するまでの流れは、つかめましたでしょうか?
ここは、だいたいで構いません。実践を積んでいくことで、すぐに流れを掴めるでしょう。
取引のルールを覚える
株取引のルールとして、最低限覚えておいたほうが良いものは、次の5つになります。
2.銘柄コード
3.注文の種類
4.値幅制限
5.取引の成立方法
この5つを以下の記事で詳しく解説しています。こちらの記事をご覧ください。
⇒『取引のルールを覚える』
株の注文方法を覚える
ここまでの流れや、取引ルールを参考にして、ここでは、実際の株の注文方法をお伝えします。
重複する部分もありますが、大事な株注文の実践方法をお伝えしているので、合わせてお読みください。
⇒『株の注文方法を覚える』
ここまでで、株の長期投資をするための準備は整いました。今後は実際に株を買って保有することになります。
あとは、実際に株を買う前に、株を保有するときの注意点として、『分散投資』についてお伝えします。
分散投資について
株を買うときは、『分散投資』を心がけてください。特に株の長期投資では、分散投資が有効になります。
なぜなら、株価の大底がどこなのかは、誰にもわかりません。そのため、買った後も、まだまだ株価が大きく下がることがあるわけです。分散投資をしなければ、もしもの時に大損する可能性が高まります。
もしものときに、大きく損をしないためにも、分散投資をする必要があるわけです。
分散投資の基本として、次の2通りの方法があります。
2.銘柄の分散
これら2つを解説します。
1.時間の分散
時間の分散では、株を買う時期をずらして分散させます。あなたの株の資金(元手)を一度に全部は使わずに、まずは、資金の3分の1ほどで、株を買いましょう。(3分割は一例で、もっと分散しても良い)
例えば、今、将来有望な株を見つけて、買う株を決めたとします。そこで、あなたの株式投資の資金が30万円だとします。
その場合、30万円を3分割して、まずは10万円分の株を買います。
その後、株価が下がってきて、半値になったときに、そこで、また資金の3分の1で株を買います。そうすることで、1回目と同じ資金で株を倍の枚数分買えることになります。これにより、購入単価を下げることが出来るわけです。
例えば、1回目に資金10万円で1,000円の株を100株買ったとします。
その後、順調に株価が上がれば問題ありません。しかし、株式市場が低迷すると、株価が半額になることもあるわけです。
そこで、1,000円の株が半値になると500円になります。ここで、また10万円分株を買います。
500円の株を10万円分ですと、[500円×200株=100,000円]で、200株買えることになります。
これで、1回目と2回目で合計300株を保有することになります。20万円で300株買ったわけですから、100株当たりの購入単価は[200,000円÷300株=666円]で、666円に下げることが出来ました。
ここで、今の資産状況を確認します。
元手は30万で、時間をズラして合計20万円分の株を買いました。残りは10万円の現金があります。
株は時価500円の株を300株保有しています。そのため、[500円×300株=150,000円]で、株を15万円分保有していることになります。
つまり、『10万円の現金』と、『15万円分の株』で、合計25万円分の資産があるわけです。
もしも、最初の段階で30万円を使い、いっきに株を買っていたら、株は半値になっているわけですから、資産は30万円から15万円まで、減っていることになります。
つまり、時間を分散して買った場合は、資産が25万円あるのに対して、一気に買ってしまった場合の資産は15万円しかないことになります。
この、時間で分散した場合と、一気に株を買った場合の資産を、図で表すと次のようになります。
このように、時間の分散投資をすることで、株価が半値になったときに、25万円の資産があるわけです。これは、元手30万円からすると、資金は17%程しか減ってないことになります。
残りの10万円は現金で口座においておくのも良いですし、他の株を買うのも良いでしょう。
とにかく、一度に目いっぱい資金を使い買ってしまうことは、リスクが高いため、しないように心がけましょう。
これが、1つ目の時間の分散になります。
2.銘柄の分散
銘柄の分散では、買う株を異なる株で分散させます。最低3銘柄に分散させると良いでしょう。それも、同じような銘柄で分散させるのではなく、性質の異なる株で分散させます。
例えば、成長株と割安株で、1対2の割合で買うという具合です。もし資金が30万円であれば、成長株に10万円、割安株に20万円使うという感じになります。
銘柄を分散させることで、上がる株もあれば、下がる株も出て来ます。大きく上がる株もあれば、大きく下がる株もあるかもしれません。
『1銘柄に集中投資』する場合と、『銘柄の分散投資』をする場合では、『メリットとデメリット』が次のようになります。
【1銘柄の集中投資】
メリット:1銘柄だから上がると大きい利益になる
デメリット:1銘柄だから下がると大きい損失になる
【銘柄の分散投資】
メリット:1銘柄くらい下げても、損失のダメージが少ない
デメリット:1銘柄だけ上がっても、利益が少ない
このように、銘柄の分散をすると、損失のダメージが少なくなるが、利益も少なくなります。つまり、リターンとリスクの軽減につながることになります。これは、ボラティリティ(価格の変動率)の幅が小さくなるということです。
株の長期投資では、基本は右肩上がりで推移します。そのため、10、20年と優良な株を保有することで、いつかは、全ての株がプラスになるときが来るでしょう。
これはどういうことかというと、分散投資は、株の損益がマイナスになっている期間の、リスクの軽減(損失の軽減)につながるということになります。
銘柄の分散のし過ぎはよくない。
銘柄を分散しすぎるのは、よくありません。なぜなら、先述のとおり、銘柄の分散は利益も少なくなるため、あまり分散しすぎると、株式市場が活況になった時に、儲けが少なくなるからです。
銘柄の分散をたくさんするのであれば、投資信託(プロが銘柄を複数選んで運用する)を買ったほうが良いでしょう。
10銘柄以上は分散のし過ぎで、銘柄の管理も難しくなりますし、資産が増えにくいと考えた方が良いです。
『銘柄の分散』は、これはという銘柄を見つけて、少ない銘柄数で分散してください。資金にもよりますが、3~5銘柄くらいが妥当でしょう。
株を買わないことも大事
これと言って、良い銘柄が見つからないときは、株を買わないで待つ。
株を買わないことも大事です。
株式投資を始めると、株を持っていないと気が済まないという風に、なってしまうことがあります。
これは、『ポジポジ病』ともいわれます。常にポジションを持っていないと株が上がってしまって損をした気持ちになるわけです。
ポジポジ病は、非常にまずい病気です。(笑)
株のポジションをずっと持ちづづけることは、最終的には大損をすることになります。
なぜなら、株式市場はどこかのタイミングで、市場が崩壊することになるからです。
せっかく長年をかけて資産を増やしても、また元の株価に戻れば、利益はなくなってしまいます。
そうならないためには、どこかで利益を確定して、株のポジションを持たないことも重要になります。
先述のとおり、株を持っていないと、株が上がってしまったときに損をした気持ちになるにも分かります。
しかし、何年も株式市場を見ていたり、銘柄を気にかけていたりすると、そのうちに優良な銘柄がみつかります。
そんな経験が何回もあります。ですから、安心して、現金比率を高めて、株を持たない時間を作りましょう。
最後に
これで、STEP4の『[1週間目〜]株の注文の仕方や取引のルール覚えて、実際に保有しよう』は終わりです。
第1STEP~第4STEPまで、お疲れさまでした。
ここまで、実践したあなたは、株式長期投資の始め方を覚えて、実際に株を保有しているはずです。
まだ、株を保有するまで実践できていない方は、繰り返し学んで、株の長期投資で利益を出せるように進めていきましょう。
最後におさらいをします。
各ステップのおさらい
第1STEP
第1STEPでは、株式投資に『必要なもの』と『必要な知識』を覚えました。
⇒『STEP1[決定〜初日]株式投資に『必要なもの』と『必要な知識』を知る』
第2STEP
第2STEPでは、実際に『証券口座を開設』して、そこに『入金』を済ませました。
第3STEP
第3STEPでは、『銘柄の探し方』を覚えて、株の長期保有に適した株であるか『分析方法』を覚えました。
⇒『STEP3[〜1週間目]株の長期保有に適した銘柄を見つける方法』
第4STEP
第4STEPでは、『株の買い方』や『取引のルール』を覚えて、実際に株を保有出来るようになりました。
⇒『STEP4[1週間目〜]株の注文の仕方や取引のルール覚えて、実際に保有しよう』
これらの長期投資を始めるための4STEPを、実践することで、なるべくリスクを抑えた株の長期投資が可能になります。10年以内に10倍上がる銘柄も見つけ出して、株の長期保有ができるようになるはずです。
何よりも株式投資は、実践で学ぶことの方が多いです。
一度くらい失敗しても、やり直しは可能です。どんどん実践していってください。