株式投資をやると決めて、これから初めての株を買おうと考えているあなた!
「株の売買はどのように成立するのだろう?」
「株の売買の流れを知りたい!」
と、思っていませんか?
このページでは、株の『買い注文』を出してから、実際に株を買えて保有するまでの『一連の株取引の流れ』をお伝えします。
この流れは、あなたの株の注文を成立させるためにも重要になります。しっかりと流れを把握して、安心して株を買えるようになり、不安を解消してください。
株の買い注文を出してから実際に買えるまで(約定するまで)の流れ
株の注文を出して、その注文が成立することを『約定(やくじょう)』と言います。ここでは、買い注文を出してから、実際に『株が約定するまでの流れ』をお伝えします。
株の買い注文を出してから約定(株を保有)するまでの流れは、以下のとおりです。
株を保有するまでの流れ
↓ ↓
あなたの『買い注文』が板(注文状況を表示する場所)に並ぶ
↓ ↓
あなたの『買い注文』と同じ値段に他の人の『売り注文』が入る
↓ ↓
約定して保有株になる
それぞれを解説していきます。
株の買い注文を出す
買う株(銘柄)を決めたら、株の買い注文を出します。
株の注文に必要なのは、株の『銘柄(株の名称)』と『枚数』と『値段』になります。もちろん、その株を買えるだけの資金が証券口座に入っている必要があります。
そこで、『株の買い注文』をするときには、あなたが買いたい株の『買いたい値段×枚数』分の資金があるのか、しっかりと確認してください。『取引手数料』が引かれることも考慮しましょう。
例えば、『トヨタ自動車(7203)』の株を6,750円で100株買いたいとします。
必要な資金は、
計算式 6,750円×100枚=675,000円 で、
675,000円になります。
そのため、675,000円に取引手数料を加えた金額が必要になります。その金額が証券口座に入っていることを確認して『株の買い注文』を出しましょう。
『株の注文方法』を詳しく知りたい方は、以下のページをご覧ください。
株の注文方法を覚える
このように、株の買い注文に必要なことを揃えて、株の注文を出します。
株の注文が完了すると、株の取引時間帯(平日の9:00〜15:00)にあなたの注文が、『板』に並びます。
注文が板に並ぶ
『板』とは、株の注文状況を示した情報です。板情報には、注文が出ている『株の枚数』と『値段』が表示されます。つまり、あなたが株を注文すると、あなたが注文をした『株の枚数』が、あなたが注文をした『値段』の場所に表示される(板に並ぶ)わけです。
例えば、あなたがトヨタ自動車の株を『100株6,410円』で買いたくて、注文を出したとします。そうすると、トヨタ自動車の板情報の買い方(かいかた)に『6,410』『1』と表示されます。(トヨタ株は100株が1単位)
以下のような画面です。
このように、板は買い方と売り方に分かれていて、あなたが注文した内容が板に並びます。左側青い部分の上側が売り板で、右側赤い部分の下側が買い板になります。
先ほど、あなたが出した注文は『買い』のため、上記の板の右側赤い部分の『買い板』部分に『6,410』『1』と並ぶことになります。
あなたの『買い注文』と同じ値段に他の人の『売り注文』が入る
前述のように、板には株の注文状況が並んでいます。あなたの注文以外は、他の人の注文が並んでいるわけです。
そこで、あなたの買い注文が成立(約定)するためには、あなたの買い注文と同じ値段の売り注文が入る必要があります。
例えば、あなたの注文が先ほどの『100株6,410円』の買い注文だとします。そこに、他の100株以上、6,410円の『売り注文』が入ることで、あなたの買い注文は約定します。つまり、その瞬間から、あなたは株を実際に保有することになるわけです。
『今、現在の株価(リアルタイムの株価)』は、他の人の買い注文と、他の人の売り注文が同じ値段になったことで、約定(売買が成立)して付いた値段です。
そのため、あなたの出した注文が現在の株価と離れていては、あなたの注文はいつまでたっても、約定しません。
そのような場合に、すぐにでもその株を買いたい場合は、現在の株価にあなたの買い注文の値段を合わせれば良いわけです。
約定して保有株になる
先述のとおり、あなたの出した買い注文と他の人の売り注文が、同じ値段になることで、あなたの注文は約定することになります。
約定すると、あなたは株を保有していることになります。
例えば、『クリック証券』を例に挙げますと、株を保有すると以下のように『保有株一覧』に表示されます。
このように、株を保有している状態になります。この株を保有している状態では、あなたはいつでも株を売ることが出来ます。
以上が、『株の買い注文』を出してから、『株を保有する』までの流れになります。
注文した値段になっても約定しない場合
リアルタイムの株価が、あなたの注文と同じ値段になっても、注文が約定しない場合があります。
それは、あなたの買い注文と同じ値段の買い注文を、他の人が出している場合です。その、他の人の買い注文があなたの注文よりも、早く出ていた場合は、その早くに出ていた注文の方が優先されます。
つまり、今のリアルタイムの株価は他の人同士の注文が成立した状況ということです。
そのように、注文の値段が同じ場合は、注文を早く出した方が先に約定するルールがあります。これを、『時間優先の原則』といいます。
例えば、『トヨタ自動車(7203)』の株を、同じ日に6,405円で買い注文を出したとします。
次のような注文です。
トヨタ自動車(7203)
①12月29日 18時30分 6,405円 200株 買い
②12月29日 20時45分 6,405円 300株 買い
③12月30日 7時30分 6,405円 100株 買い
合計 600株
このように、同じ株に同じ値段の注文が複数出ている場合、先に出された注文から、約定していくことになります。
ここで、6,405円の売り注文が500株出た場合、①の注文と②の注文は約定しますが、③の注文は約定しないわけです。
先ほどのトヨタ自動車株の板で説明します。
これによると、6,405円の買い注文が4,400株でていることがわかります。
つまり、ここで、あなたが100株6,405円の買い注文を出した場合、6,405円に4,500株以上の売り注文が出なければ、あなたの買い注文は約定しないことになります。
これが、リアルタイムの株価が、あなたの注文した値段になっても約定しない理由です。
まとめ
このページでは、株の『買い注文』を出してから、実際に株を保有するまでの『一連の株取引の流れ』をお伝えしました。
株を保有するまでの一連の流れは、以下のとおりです。
↓ ↓
あなたの『買い注文』が板(注文状況を表示する場所)に並ぶ
↓ ↓
あなたの『買い注文』と同じ値段に他の人の『売り注文』が入る
↓ ↓
約定して保有株になる
しっかりと、株取引の一連の流れをつかんで、あなたの取引がスムーズになるようにしてください。